2019年9月20日(金)

アレイからすこじま

広島県呉市昭和町8

潜水艦

わたしは多分、閉所恐怖症なのだろうと思う。子どもの頃は押し入れに隠れて遊んだりしたこともあるから、程度はそれほど重いものではないだろう。

煉瓦倉庫

でも、車に乗るならオープンカーがいいし、遊園地で怖いのはジェットコースターでもお化け屋敷でもなく、ディズニーシーの「海底2万マイル」だ。

「アレイからすこじま」は海上自衛隊の潜水艦桟橋に面した公園で、停泊する潜水艦を間近に見ることができる。

呉駅に降り立って、駅前のてつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)前に展示されている陸に上がった潜水艦を見た時にはピンとこなかったが、ここで半分海に沈んだ姿を見るともうダメだ。あんな狭い鉄の塊の中に閉じ込められて、海に沈められたらもう絶望しかない。ある意味、潜水艦乗りと宇宙飛行士は、わたしには絶対に耐えられない環境に身を置ける人として、最高位の尊敬に値する。

とりあえず海には背を向け、呉海軍工廠の前身の呉海軍造兵廠時代(明治30年代)に建てられた煉瓦造りの倉庫群や、魚雷の揚げ下ろしに使われたというクレーンなどの古いものを見て、気持ちを落ち着かせよう。

(潜水艦が怖いのは、かわぐちかいじの漫画「沈黙の艦隊」(1988-96)の影響もあるかもしれません)

呉市の説明板