倉 橋 島
広島県呉市音戸町
今日は呉から音戸の瀬戸を渡り、倉橋島を経由して江田島(能美島、江田島)を回るかきしま海道を走っている。走る前に呉の観光案内所にサイクリングマップをもらいに行ったら、江田島のマップしかなかった。「かきしま」という名前は、江田島で牡蠣(カキ)と花卉(菊など)の生産が盛んなことに由来している。
というわけで、倉橋島は影が薄い。音戸の瀬戸から早瀬大橋まで、特にこれという立寄り所もなく走って行く。
名所で写真を撮ったり、おしゃれなカフェでお茶したりするには物足りないかもしれないが、走るには十分に楽しいところだ。何より海が近いことに感動する。
例えば江の島あたりで海沿いに走れば、まず車道の海側に歩道があり、その先には高いフェンス。さらに広い砂浜、あるいは消波ブロックや松林があって海面ははるか遠くに見える。
それがここでは、フェンスすらないぎりぎりの波打ち際をそれほど危険な思いもせずに走ることができる。広く穏やかな瀬戸内の海と空の間を走り抜ける爽快感が素晴らしい。車や電車ではなく、自転車で行くからこそ楽しい場所。瀬戸内をめぐる「海道」にはそういうところがたくさんある。