多摩モノレール
東京都東大和市上北台1-5 上北台駅
20世紀も終わろうとする1998年の暮れに多摩都市モノレールの立川北 - 上北台駅間が開通した時、職場の同僚が異様と思えるほどに盛り上がっていたことを思いだす。
彼の住んでいる武蔵村山市は都市部では珍しい「鉄道が通っていない」自治体として知られており、多摩モノレールが延伸されればその汚名(?)を返上できるというのだ。
東京都では島嶼部と檜原村にも鉄道は通っていないが、人口72,376人(2019年12月1日現在)、都心からおよそ40q圏内の武蔵村山市とは条件が違う。
モノレールはその後、立川から南へ多摩センター駅まで延びたが、あれから20年を過ぎた今も武蔵村山市には到達していない。
市役所前にはもう長いこと悲願達成を願う大きなパネルが掲示され続けている。上北台駅の先にのびたレールは、宙ぶらりんなまま思わせぶりな姿を見せているが、彼の願いが叶うのはいつのことになるのだろう。
※ 2020年1月24日 東京都は新年度予算で多摩モノレールの上北台 - 箱根ケ崎間の延伸事業に着手すると発表しました