2019年9月24日(火)

一輪挿し

広島県呉市豊町御手洗

一輪挿し

御手洗の町を散策していて、家々の門口に一輪挿しが飾られているのに気がついた。最初はゲストハウスか何かのディスプレイかなと思ったのだが、歩いていくと町中の家々が生け花で彩られているのに出会う。

家並み

「小簾に一輪挿し」という形に統一され、ささやかではあるけれど、凛とした気品のある生け花に心が和む。俳句や絵手紙が添えられているものもあった。

これは、御手洗が「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定されたのを機に町おこしのために結成された団体「重伝建を考える会」の「さくら部」(女性部)の皆さんが2003年から続けている活動で、会員の方々が種から育てている花を生けているのだそうだ。

今回は夕方に着いて(しかも、火曜日は各施設の休館日)早朝に出発してしまったので資料館などには立寄れず、外からしか町を見ることができなかったが、この花を見られただけでも十分に御手洗がよいところだということが感じられる。

また来たい、と思わせてくれる素敵なおもてなしだった。