2019年9月25日(水)

伯方島

愛媛県今治市伯方町叶浦甲1668-1 道の駅 伯方S・Cパーク

ソフト

「はかたじま」と何気なく読んでいるけれど、よくよく考えてみると難読地名かもしれない。それが意識されないのは、たぶん「伯方の塩」の功績だろう。

朝ドラ「まれ」(2015)では塩田に海水を撒く田中泯の演技が話題になった。「まんぷく」(2018)では後にカップラーメンを発明する主人公が、熱した鉄板の上に海水を流して濃縮液を作る製塩法を開発した。

みきゃん

どちらも海水を天日干しして塩を作るやり方だが、現在の塩の大部分はイオン交換膜法という化学的な製塩法で作られる工業製品だ。昭和46年(1971)に成立した「塩業近代化臨時措置法により、全国の塩田が全廃され工業化された。

これに反発した人々が塩田製法を用いた自然塩存続運動を起こし、昭和48年(1973)に誕生したのが「伯方の塩」だ。その後、平成9年(1997)に「塩専売法」が廃止され、各地で自然製法の塩が製造・販売されるようになった。

大三島の伯方の塩工場見学は、いまや人気の観光スポットになっている。

とびしま海道の上蒲刈島でも藻塩めんと藻塩アイスを食べてきたが、ここでもしまなみ特製塩ラーメンと伯方の塩ソフトで休憩することにした。いつもなら「海のそばに来たんだから新鮮なお魚を食べよう」と思うところだが、今回はどこに行っても塩関連商品ばかり食べている。健康のための減塩対策などなんのその、こんなに塩漬けな毎日も珍しい。