2019年9月25日(水)

ヒルクライムと藻塩アイス

愛媛県今治市吉海町南浦487-4 亀老山

安藤ポイント

前回しまなみ海道を走ったときの、白滝山(白滝フラワーライン)は失敗した。直前まで全く予定にいれていなかったので、心も体も準備ができていなくてひどい目に遭った。

再びあの轍を踏むわけにはいかない。

藻塩アイス

身体は鍛えてこなかったけれど、心は作ってきた。余計な足を使わないように立寄り所は絞って、補給もいつもより多めに摂ってきた。

何分以内に登ろうとか、足はつかないで行こうとかいう野望はないけれど、とりあえず休むところもないので文字通り老いた亀になって自転車をこぐ。「展望台山頂迄あと〇q 頑張れ 日本一の藻塩アイスが待ってるよ。」という看板に励まされ、「アイス、アイス」とつぶやきながら登っていく。

山頂まで数百mのところで急に視界が開けて展望台のようなものが現れた。道路脇から飛び出したバルコニーのようになっている。写真家の安藤喜多夫という方の提案で設置されたビュースポットで「安藤ポイント」と呼ばれているそうだ。

夢にまで見たあの絶景が目の前にある。山頂まで感動はとっておきたかったけれど、我慢が出来ずに写真を撮っているといかにもという感じのロードバイクのグループが通り過ぎて行った。野望を遂げるためには何かを犠牲にしなければならないのだ。

山頂の売店の閉店時間は16時。店じまいをしかけているところにギリギリで滑り込んでアイスを頂いた。おみやげで売っている茶色い玉藻塩を試食と称してアイスにパラパラと振りかける。疲れた身体にアイスの甘さと藻塩の塩分がうれしい。

隠し味、と思って控えめにしたけど、写真映えを考えたらもっと茶色くなるまでかけても良かったね。