松山城
愛媛県松山市堀之内
松山城を訪ねようと思ったのだが、ちゃんと調べてこなかったので場所がわからない。道路標識の行先案内に「県庁」はあるけれど「松山城」が見つからない。よそでは城跡に県庁などが建てられている例があるので、とりあえず県庁をめざして行ってみた。
しかし、あるのは西洋のお城のような建物ばかりで、日本式のお城の気配はどこにもない。はてどうしたものかと空を仰いだら、…あった。県庁の後ろの山の上に小さく天守閣らしきものが見える。
山の麓、県庁の西側に公園があって、そこが三之丸跡。本丸のある城山公園は標高132mの山の上だった。山の東側からロープウェイで上るようになっている。
城攻め失敗。わたしが敵兵なら、町中で右往左往しているところを山の上からしっかり監視され、討ち取られていたことだろう。帰りの列車の時間が迫っていたので、遠目に眺めただけで松山を後にした。
現在の松山城天守は幕末の安政元年（1854）に落成した、江戸時代から現存する数少ない天守のひとつだ。…というのは後から知ったことで、そうと知っていればちゃんと準備して見てくれば良かったな。というか、準備してあればそういうことはわかっていたわけで、旅には事前の下調べが大事だということを、今更ながらに気づかされたのだった。