今 治 城
愛媛県今治市通町3-1-3
お城(天守閣)を見ると「観光地に来たなぁ」という気分になってわくわくする。。
わが家の回り、散歩で訪ねる範囲には城跡はあっても建造物としての城郭はないので、旅に出ないとお城を見ることができないからだ。皇居(江戸城跡)には石垣と濠は残っていても、天守閣は明暦の大火(1657)で焼けて以来再建されていない。
白壁に千鳥破風や唐破風の屋根を載せた近世の層塔式天守閣のスタイルは、慶長9年(1604)に藤堂高虎が建てた今治城に始まるという説があるらしい。藤堂高虎は徳川家康の配下で多くの築城に携わっており、加藤清正らとともに築城の名人として知られている。
藤堂高虎の建てた最初の天守閣は、彼が津藩に移封された後に丹波亀山城に移築されたとされているが、資料が乏しく確かなことはわかっていないようだ。
現在の天守閣は、明治時代まで残っていた亀山城を参考に昭和55年(1980)に模擬天守として再建された。史料に基づいていないので、こんなだったらいいなという思い入れも含めて「これぞお城!」という感じに仕上がっている。
お城を見てワクワクする原点が、もしかしたら今治城にあったのかと思うと、今回見られて本当に良かったと思う。