プロペラ
愛媛県今治市別宮町1-4 今治市公会堂前
しまなみ海道周辺の島々を廻っていると、あちこちで造船所のそばを通過する。その多くは錆と油に汚れたいかにも「重工業」という感じの現場なのだが、大島のあいえす造船所では、比較的きれいな工場に色鮮やかな船が並んでいたのが青空に映えてきれいだったので、思わず自転車を止めて写真を撮ってきた。
船の色が青赤で、FC東京のチームカラーと一緒なのも気に入った。
このあいえす造船が属する今治造船グループをはじめ、今治市には多くの造船所やその関連企業、海運業者などが集結していて、「日本最大の海事都市」と呼ばれている。
今治市庁舎の前には、それを象徴する巨大なモニュメントが建っていた。
モニュメントの説明には「世界最大級のコンテナ船のプロペラ」とあるのだが、あれ、これってスクリューじゃないのかな?
わたしは、飛行機はプロペラ、船はスクリューと覚えていた。一般的にもそう理解されていると思うのだが、どうだろうか。
調べてみると「スクリュープロペラ」という言葉もあって、一般人はスクリュー、海事関係者はプロペラと言っているようだ。この分野でトップシェアの会社は岡山に本社のあるナカシマプロペラで、会社案内にも「船舶用プロペラ」という言葉が使われている。
そういえば呉の駅前にも似たようなモニュメントがあったなぁと思って調べてみたら、あっちは「スクリュー」だった。呉ライオンズクラブが設置したものなので、一般人の感覚なのだろう。「プロペラ」にはプロのこだわりみたいなものが感じられて面白い。