2019年9月26日(木)

白石の鼻巨石群

愛媛県松山市高浜町6丁目字白石1862 龍神社

白龍石

巨石群が見られるという白石の鼻に近づくと、不思議な景色が見えてきた。崖の中から、まるで卵が産み出されるかのようにいくつもの丸い石が顔を出している。崖は茶色く、石は灰色で明らかに色も種類も違って見えるがどういう成り立ちなのだろう。(※)

球状風化

岬の反対側にまわって見ると、また別の光景が現れた。恐竜の卵かと思うほどの大きな丸石がゴロゴロと転がる中に、明らかに異質な、巨石を積上げた古代人の祭祀の遺跡かと思うようなものが立っている。

海の中の石組は三ツ石(白龍石)、陸側に祀られた神社の横の大石は亀石と呼ばれているそうだ。

亀石の周りには、亀が甲羅の下に引っ込めた頭や足を恐る恐る出そうとしているような具合に地表に出ようとしている石が見える。さっき見た産まれそうな卵石の前段階なのだろう。亀石の名はガメラの甲羅のような巨大な石に付いた名前なのだが、わたしにはこっちの亀(石)の方が興味深く感じた。

最近の研究で、三ツ石の石組みの隙間から春分・秋分の前後に夕日が差し込んで見えることが判明して、俄然パワースポットとして注目が集まっているそうだ。

※ 当初「卵が産まれてくるように見える地表の状態は、球状風化(たまねぎ状風化)というそうです」と注釈していましたが、その後の調べで「ノジュール(団塊・コンクリーション)」という現象ではないかと思われます。この方面に詳しくないのではっきりしませんが、亀石の周りでみられる「ひっこめた亀の頭」のような状態と、右の写真に見える「崖の中から卵が産み出される」ような様子は状況が違って見えるので、別の現象かもしれません。(2022/9/22)

白石龍神社由来 | 亀石の周りの「ひっこめた亀の頭」