2020年3月22日(日)

ちはやふる

東京都府中市片町2-17 片町文化センター / 宮町1-41先 けやき並木通り

片町文化センター

百人一首に「む」から始まる歌は一首しかない。

村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ (寂蓮法師)

けやき並木通り

そういう歌の頭文字を「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」などと覚えても、まず取れたことがない。下の句の「きりたちのほる…」の札がどこにあるのか、うろうろと探しているうちに、はしっこい人に先を越されてしまうのだ。

これは家族や友達と楽しむカルタ遊びの話だが、競技かるたにそんなもたもたした人はいない。「む」どころか読み手の唇が合わさって"m"と言う気配が感じられたかどうかというタイミングで手が伸び、もすごい勢いで取り札が宙に舞う。初めて見た時には、飛んで行った札が手裏剣のように壁に刺さるのではないかと心配したほど、その迫力に圧倒された。

その競技かるたの世界を描いた漫画「ちはやふる」の聖地として知られる府中市片町文化センター前に、ゆかりのデザインマンホールが設置されている。市内には7種類の「ちはやふるマンホール」が設置されているが、オリジナルデザインはこれと府中駅前ケヤキ並木通りの2種だけで、ほかは単行本の表紙に使われた絵柄が採用されている。