2020年3月25日(水)

手塚キャラの壁画

東京都新宿区高田馬場2-19 (高田馬場駅高架下)

JR高架下

JR山手線と西武新宿線・高田馬場駅の高架下に手塚治虫のキャラクターたちが縦横に描かれた壁画がある。それぞれの作品名は、JR側が「ガラスの地球を救え」、西武側は「高田馬場の歴史と文化〜過去から現在そして未来へ」で、平成20年(2008)に制作された。

西武線高架下

手塚治虫の漫画は、俳優が異なった舞台や映画でいろいろな役を演じるように、同じキャラクターが様々な作品に登場するスターシステムを採用していることに特徴がある。

主役級が作品をまたぐことは少ないけれど、脇を固める役者にはヒゲオヤジ(伴俊作)やハムエッグなどの常連組を始め、有名無名の数多くのキャラクターが登場している。

この壁画でもそういう手塚組の役者たちが勢ぞろいして、様々な役を演じている。いつも悪役の、頭にロウソクを立てたアセチレンランプの聖火ランナー姿を見つけた時には、いい役をもらえて良かったなぁ、としみじみ思ってしまった。

手塚治虫本人は制作にタッチしていないけれど、彼の精神を継承し、どの部分を見ても彼の作品だと思える手塚ワールドが展開されている。いつまで見ていても飽きることのない、改めて手塚治虫の偉大さを感じる作品だ。

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