2020年4月15日(水)

ダウンヒル

山梨県道219号

世の中には「坂バカ」と呼ばれる人種がいます。

あえて上り坂、それも勾配の急な道(激坂)を好んでのぼる、まさに「バカ」な自転車乗りたちのことを、敬意を込めてこう呼びます。自転車に乗り始めた頃は「坂道なんか無理ムリ」と言っていた人たちが、いつの間にか「次はどの峠を攻めようか」などと言いだすようになるのが不思議です。

国道317号

わたしは学生時代に登山をしていたので山は好きですが、自転車で好んで山に登る趣味はありません。坂バカではありませんが、時々、行きたい場所が残念ながら坂の上にあるということがあります。スキーのように上りだけリフトが使えるならうれしいのですが、そんなところはありませんね。

そういう坂道に出会ったときは、仕方がないので亀になってゆっくりと、青息吐息で頑張ります。足をつかないで上り切ろうとか、誰かに勝とうとかいう野望はありませんが、とりあえず曳いて歩くのは我慢します。努力目標ですけどね。

そして頑張れば必ずご褒美があるものです。上り坂があればその反対は下り坂。ダウンヒルを駆け下りる快感はたまりません。しかも一直線で、富士山が見えたり海が見えたりすれば言うことなし。上りの苦労を忘れてまた行きたくなる、…おっと、それが「バカ」の始まりなのですね。