2020年6月1日(月)

ナンジャモンジャの樹

東京都調布市小島町2-33-1 調布市文化会館たづくり

11F

8階から12階まで、各階のエレベータホールの窓を色とりどりの花や葉を茂らせた植物が覆っている。その合間からは、さまざまな鳥や動物、魚までもが顔を覗かせている。木であり森であり、地球全体であるかのような景色だ。

7F

その根元にあたる7階の窓には、シロクマか銀ぎつねか、巨大な動物の絵が描かれている。踏みつけられて仏像の足元にうずくまる邪鬼のような姿だ。

地球は亀の甲羅の上に載っているという話を聞いたことがあったような気がするが、これはそれの別バージョンなのか。あるいはキノコが虫に寄生する冬虫夏草的なものをイメージしているのだろうか。命をはぐくむ母なる存在のようにも見えるし、世界のために身を奉げる献身的な姿にも思えてくる。

一体この木は何なんだ?ということで「ナンジャモンジャの樹」というタイトルがついているが、モチーフは調布市の木「くすのき」なのだそうだ。

ナンジャモンジャの樹 作品解説