2020年6月8日(月)

明治時代の郵便差出箱

神奈川県藤沢市江の島1-4-13 江ノ島郵便局

ポスト

いつもはたくさんの観光客でごった返している江の島の参道だが、今日は人影もまばらで景色が良く見える。というわけで、江ノ島郵便局の前に変わったポストを発見した。

行燈

傍らの解説板によれば明治時代に使われていたもののレプリカだという。黒色で箱型というところが、現在のものと全く違っていて面白い。

赤いポストが登場したのは、明治34年(1901)。試験運用を経て明治41(1908)年10月に、ポストは「赤い色」と正式に決まったのだが、なぜ赤かという理由は明らかになっていないらしい。

「郵便箱」が「垂便箱」(便を垂れる、つまりトイレ)と間違えられたので、夜道でも目立つ赤にしたという説が有名だが、正式な記録は残っていないそうだ(※)。

ポストの横には、天女(弁天様)と五頭龍をデザインした行燈に「江ノ島郵便局」と書いて掲げてある。よく見ると周りのお店でも同じ行燈に店名が書かれている。参道の商店街でデザインを統一して、観光客にアピールしているもののようだ。

※ 切手の博物館のHPを参考にしました

江ノ島郵便局の解説板