2020年6月16日(火)

幻想美術動物園

東京都練馬区貫井1-36-16 練馬区立美術の森緑地

キリン

公園にはいってまず最初に目に飛び込んでくるのは、モザイクタイルをちりばめたようにカラフルな縞模様のキリンの姿。甲羅の赤い亀とか青や黄色の犬などは、遊具として見れば何の違和感もないけれど、このキリンはしっかりとアートしている。

ゾウ

でも、そう思うのは大人だけで、子どもたちは何の疑問もなく、世界のどこかにはこんなキリンもいるかもしれないと思っていることだろう。小学校や保育園で子どもたちが描く絵を見ればそれがわかる。

昔は密林の奥や深い海の底、深山幽谷の地に宇宙の果て、さらには過去や未来へも、時空を越えて色々なところへ行って見たかった。未知の世界を探検して、見たことも無いような動物を発見し、聞いたことも無いような言葉を話す人に会って、想像もできないような絶景を見られると思っていた。

それが今は冒険をあきらめ、世界のすべてを見たわけでもないのに、知ったかぶりをするつまらない人になってしまった。

子供たちの屈託のない笑顔を見ていると、そんな思いが胸のうちに湧いてくる。まだまだ子どもの心を忘れずに、いつかどこかでこんなキリンに出会える日を心待ちにして生きていきたいな。