2020年7月4日(土)

ろくせぶのなかま

東京都多摩市関戸2-64-14 ろくせぶ公園

太陽

太陽はわれわれにとって良いものなのだろうか。ふと、そんな疑問が湧いてきた。

太陽が無ければ世の中は真っ暗だ。暖かい陽ざしが無ければ凍えてしまうし、植物は育たず、それを食べて暮らしている人間や動物たちも飢えてしまう。

うさぎ

でも、暗い夜は心が落ち着いてよく眠れるし、敵の目を避けるために夜行性の動物もたくさんいる。灼けるような夏の直射日光は辛くて、日照りが続けば植物も枯れてしまうだろう。

青空を喜ぶこともある一方で、太陽を恨んで天を仰ぐ日だってあるのだ。

藪内左斗司が2005年夏に作った「ろくせぶのなかま」では、金色に輝く太陽の下でウサギやカエルたちが逃げまどっているように見える。聖蹟桜ヶ丘とも呼ばれるこの地は、かつて明治天皇が兎狩りに何度も行幸されたところだから、ウサギたちは今も青空が怖いのかもしれない。

そんな仲間たちの様子を見て、上向き童子は訝しげに太陽を見上げている。太陽は横を向いて、気まずそうに童子から目をそらしている表情だ。

太陽は「おてんとさま」とも呼ばれている。漢字で書けば「お天道様」だが、添えられた解説板では「お天童さん」と書かれていた。全知全能のお天道様を父に持つ童が、修業が足らずに「なんかやらかしちゃった図」ということなのかな。

作品の由来 : 「お天童さんと上向き童子」