ドリーマー / マイ ファミリー
東京都大田区蒲田5-13-14 大田区役所
"My Family Dreamer"という作品かと思っていた。左右に分かれて置かれているが、銘板は一つで「マイ ファミリー(改行)ドリーマー」と二行で作品名が描かれている。
家族なのにお父さんだけ離れて座っている。威厳はあるけれど独りぼっち。家族のなかでの微妙な存在感を表していてかわいそうかな、と思ったのは思い過ごしだったようだ。
そう思って見れば確かに、ドリーマーはひとりで物思いにふける孤独な夢想家の佇まい。マイファミリーは家族三人、やせてのっぽのお父さんと安定感のあるお母さん、真ん中は小学校三年生ぐらいの元気な男の子かな。
その方面に詳しくないので具体的な名前が出てこないのだが、チョコレートを練り込んだ薄いパイ生地を、幾重にも重ねて焼いたお菓子のような雰囲気。そんなお菓子を食べているからふくよかなのかな、と思わせるような体型をしている。
作者は幕末の志士と同姓同名の中岡慎太郎。平成10年(1998)の作品だ。