LOVE神社 / 石の卓球台
東京都大田区矢口1-21-23 新田神社
ピエール瀧はどうしているだろうか、とふと気になった。
昨年（2019）コカイン使用容疑で逮捕されると、本人の活動停止のみならず、電気グルーヴのCD回収、配信停止や、「いだてん」「アナと雪の女王」をはじめとする出演ドラマ、映画の打ち切り、撮り直し、配信停止など、その影響の大きさが話題になった。（※1）
本人の仕事がなくなるのは自業自得だとしても、とばっちりをくった共演者やスタッフには迷惑だし、別の俳優が見たいのにそれもダメとなればファンにとっては理不尽な話だ。
そんなことを思い出したのは、新田神社で「石の卓球台」を見たから。言うまでもなく「石野卓球」は瀧と一緒に活動していた電気グルーヴのメンバーだ。
平成19年（2007）の多摩川アートラインプロジェクトの際に設置されたもので、作者の浅葉克己は卓球六段、息子に球（※2）と名付けるほどの卓球好き。卓球のイメージアッププロジェクトに参画して「緑の台と白い球」を「青い台とオレンジの玉」に変える提案をしたことでも知られている。境内には彼の手になる「LOVE神社」も建立されている。
この卓球台では、社務所で道具を借りて実際に卓球を楽しむことができる。COVID-19の影響はまだ続いているけれど、いつかまたここに、楽しく遊ぶ子供たち、地域の人たちの笑顔が戻ってくる日を心待ちにしている。
※1 電気グルーヴの音楽配信は6月19日からすでに再開していました。8月には新作も発表され、本格的に活動を再開したようです。
※2 同業のデザイナーに「佐藤卓」がいたため、「球」にしたそうです。