清酒菰樽と葡萄酒樽
東京都渋谷区代々木神園町1-1 明治神宮
神社の参道や社殿の前に、たくさんの清酒の菰樽が献納されている景色は、よく目にするところだ。地方へ旅した時などは、全国に流通していない地元の銘酒の銘柄を見つけて旅情を感じたりする。
明治神宮の参道にもたくさんの菰樽が並んでいた。さすがにその銘柄は全国各地に渡っていて、数は200以上あるだろうか。色もカラフルで、アート作品を見るように見ごたえがある。
参道の反対側には、向かい合って木製の酒樽がずらりと並んでいる。付けられた銘板に書かれているのは、ブルゴーニュ地方のワインの銘柄だ。高級ワイン「ロマネ・コンティ」の名前も見える。
神社にワインとはミスマッチな感じがする。たぶん、ほかの神社では見られない景色だろう。
明治神宮に祀られている明治天皇は、日本の近代化を推し進めるなかで、洋服や洋食など海外の文化を積極的に採り入れて行った。ご自身もワインを好んで飲まれたと伝えられている。そのことに因んで、平成18年(2006)からブルゴーニュワインが奉献されるようになったそうだ。
ちなみに宮中晩餐会のメニューはフレンチのフルコースと決まっている。お酒はもちろんフランスワインだ。