馬横断注意
神奈川県川崎市幸区小向仲野町15-4付近
多摩川下流の多摩川大橋と六郷橋の間では、川が大きくS字に蛇行している。そのS字の頭にあたる川崎側の河川敷は、川崎競馬場の練習馬場になっている。遠くからもよく目立つ、ラジオの電波塔が建っているところだ。
厩舎は土手の内側にあって、馬たちは土手沿いの車道を渡らなければならない。押しボタン式の信号がついた横断歩道の手前に、「馬横断注意」の標識が立っている。
以前TVで、騎手が押せるように高いところに取り付けられたどこかの押しボタンが紹介されているのを見たことがあるが、ここのボタンは普通の高さについていた。目の前が厩舎のゲートになっているので、おそらく門衛さんが交通整理をするのだろう。
「飛び出し注意」ではないので、一般にみられる動物注意の標識に比べて、描かれている馬がのんびりしているように見えるのは気のせいだろうか。背筋をスッと伸ばした騎手を乗せて、ぽっくりぽっくりゆっくりと渡っていく姿が目に浮かぶ。