2020年8月21日(金)

ELECTRIC SUNFLOWER

東京都渋谷区代官山町17-5 代官山アドレス・ディセ前

ひまわり

今年の夏はひまわりをまだ見ていない。

コロナ禍と酷暑が重なって、例年になく長い引きこもり状態が続いているせいだ。そう思ったら、ふと、代官山の駅入口交差点の角に立つ巨大な花のアートを青空と一緒に仰ぎ見たくなった。

街角

今まで何度もその前を通って存在は知っていたのだが、興味を持てずに素通りしていた。それが急に気になるとは、どうしてだろう。

今まで意識していなかった女性のことが気になりだしたり、忘れていた昔の歌がひょんな拍子に鼻歌で出てきたりするような感じかな?

下からではよくわからないが、花の部分の全面にソーラーパネルが貼ってある。それがハチスを連想させるので巨大な蓮の花かと思っていたのだが、作品名は「ELECTRIC SUNFLOWER」。ひまわりだった。

ひまわりを見たいと思ってこの作品を思い浮かべたのは偶然なのだが、いざ現地で見上げてみると、ギラギラと照りつける真夏の太陽に向かって立ち上がる様子は、まさに向日葵と書かれるひまわりそのものだ。自転車で通り過ぎるときに目に入ってくる姿とは、全く違う力強さ、生き生きとした生命力を感じる。

憂いの多い現在の状況だけれど、こんな風に上を向いてガンバっていこう。そんな勇気をもらった気がした。

・"ELECTRIC SUNFLOWER"(エレクトリックひまわり) Piotr Kowalski、2000

近くにあるジャン=フランソワ・ブランの「Aurola」