経緯度標
神奈川県川崎市川崎区日進町1-11 川崎ルフロン前
緯度・経度と言えば、われわれが地球上のどこにいるのかを決める基準になる座標系。経度の基準(0度)はイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線、緯度0度は赤道だと学校で習った。それは世界共通のことだと思っていた。
ところが、つい最近まで日本と世界で違う座標系(側地法)を使っていたことを初めて知った。同じように「東経xxx度北緯yy度」と表記しても、例えば東京付近の場合、日本測地系では世界測地系よりも300m程度北西方向にずれた場所を指していたというのだ。
マゼランが世界一周を成し遂げた大航海時代から500年、今や海外旅行が当たり前の時代に日本と世界の地図の基準が違っていたなんてビックリだ。
GPSが普及して宇宙からの測量が行われる時代に、さすがにそれは無いだろうということになったのか、平成14年(2002)4月に測量法が改正され、日本でも「世界測地系」を使用することになった。JR川崎駅前にそのことを記念するモニュメントが設置されている。
でも、なんで、川崎駅前なんだろう。