2020年10月2日(金)

ヒガンバナ

神奈川県川崎市麻生区上麻生6-34-1 浄慶寺

羅漢さま

いつ頃からかわからないが、物量で攻める花畑をあちこちで見るようになった。ソバや菜の花は作物として作っているものだから昔からある景色だが、コスモスやサクラソウ、ネモヒラなどが何万本とか、東京ドーム何個分の広さにとか聞くと、すごいなぁとは思うけれど、なんか違うような気もしてくる。

ヒガンバナ

ヒガンバナの群落と言えば高麗川の巾着田が有名だが、そのほかの所でもまとまって見られるところが増えてきた。ここに来る前に寄ってきた西方寺や先日訪ねた小出川などは、近年観光目的で植えられたものだ。露店が出たりライトアップされたりして多くの人を集めている。

柿生の浄慶寺にもたくさんのヒガンバナが咲いている。ここは境内のあちこちに一本あるいは数株づつ咲く従来タイプ(?)。さまざまな表情をした羅漢様の脇でひっそりと咲いている。その景色が懐かしい。

ヒガンバナの魅力は、葉も無く一本まっすぐに立った茎に、大きくて不思議な形をした色鮮やかな花を咲かせるところ。秋めいた風景の一角を真っ赤に染めるアイドルグループ的な群落もいいけれど、一人立つ艶やかな貴人という感じの、風情ある佇まいが私は好きだ。

アジサイの頃