2020年10月7日(水)

南極探検発祥の地

東京都港区海岸3-14-34 埠頭公園

スクリュープロペラ

レインボーブリッジの袂にある公園にペンギンがいる。

と言っても、もちろん本物ではない。水遊びができるじゃぶじゃぶ池に配置されたオブジェなのだが、遠目に見ると本物に見えるような気がする。まわりのつくりも動物園っぽい。

ペンギン

園内には帆船を模したアスレチック遊具や、クジラやアザラシなどの形の遊具もある。ここ芝浦は明治43年(1910)に日本で最初の南極探検隊が出発したところで、公園はそれにちなんだデザインになっているのだ。

公園入口には南極探検の記念碑と、南極観測船「初代しらせ」のスクリュープロペラの一部がモニュメントとして設置されている。

南極観測船は「宗谷」、「ふじ」と続き、三代目(初代)と四代目(現在)が「しらせ」だ。

この「しらせ」という名前は、初代南極探検隊隊長の白瀬矗(のぶ)中尉にあやかって命名された。厳密に言うと、海上自衛隊の規則で船名には人名を使えないことになっているため、昭和基地近くにある「白瀬氷河」が船名の由来ということになっている。また、本来艦名は重複しない原則だったが、四代目の命名の際、「しらせ」を望む声が多かったために特例として「(二代目)しらせ」となった。二回もルールを変更させるほど、初代探検隊長の名は親しまれているってことだね。

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