2020年10月7日(水)

マナティ 2010

東京都中央区勝どき1-8-1 勝どきビュータワー

背中

天井にマナティが貼り付いている。1対2に分かれているのは、父親と母子のペアだろうか。ここはマンションの入口なので、仕事から帰ってきたお父さんを迎えているところかもしれない。

ん? マナティのお父さんの仕事って何だろう。

水中

泳いでいるマナティを水中から見上げているところ、というシチュエーションなのだが、キャプションには天井を水面に見立てて、背中が水面から外に出た絵が描いてある。水族館や動物園でも見たことがあるが、水の中と外から観察できる仕組みを、作品の表現に取り入れている。

2階に上がってみると、水面と思しき所に坪庭のようなスペースがあった。一見すると白洲に石が置かれた枯山水の風情。1階の景色とのギャップが面白い。

残念なことに手入れが行き届かず、純白のはずの白洲が雑草で汚れている。よりによって、お父さんの周りばかりに雑草が集中して姿が見えなくなっているのが悲しい。

ちなみに作品名の"SEEKUH"は、ジュゴンとマナティを含むジュゴン目(海牛)を指すドイツ語だ。

・「マナティ 2010」"SEEKUH 2010" 栗林隆、2010