2020年10月7日(水)

CLT晴海プロジェクト

東京都中央区晴海3-2-22

パビリオン棟

豊洲から春海橋を渡って晴海通りを走り、有明方面から来る道に直行して勝鬨橋方面へ曲がる交差点の角に、不思議な建物を見つけた。

木の板を組合せた急ごしらえな悪者の砦のような外観だが、壁はスケスケでジャングルジムのようにも見える。近づいてみると中は空っぽで、コンサート会場のような機材が置かれていた。強化ガラスと思われる透明な屋根が被されていたので、屋内と屋外の中間のような雰囲気を狙った建物らしい。

入口と思われるところには、"CLT PARK HARUMI"と書かれていた。

どうやらこれは国内の林業・木材産業の振興を図り、CLT材(Cross Laminated Timber、直交集成板)と呼ばれる建材の活用推進をPRするために、三菱地所・岡山県真庭市・隈研吾建築都市設計事務所の三者が立ち上げた共同プロジェクトが建てたものらしい。この建物はパビリオン棟で、隣にカフェやプレイスペースのある展示館がある。

本来ならオリンピック期間中にここで各種イベント開いて、国内外に向けたPR活動を行う予定だったが、コロナ禍で空振りに終わってしまった。

先月末に閉館し、近々真庭市の国立公園蒜山に移築して、観光・文化の発信拠点として再利用される予定だそうだ。