2020年10月22日(木)

荒川右岸流域下水道のマンホール

埼玉県所沢市東新井町256-1付近

帆船

航空公園の南東角の交差点の近くに、帆掛け船をデザインしたカラーマンホールを見つけた。航空公園なのに飛行機ではなくて帆船とはこれいかに。

蓋の上部には「荒川右岸」と書いてある。これは、川越市、所沢市など埼玉県内荒川中流域右岸の10市3町を対象とする、荒川右岸下水道事務所が管轄する流域下水道のマンホールなのだ。

「流域下水道」とは寡聞にして初めて聞く言葉だが、複数の市町村を含む広域の下水を処理するシステムらしい。各市町村で集めた下水を束ねて一括処理することにより、スケールメリットを生かした効率的な下水道事業の運用が可能になるそうだ。「流域」というのは、最終的にその処理水が放出される川、ここでは荒川の流域ということだ。

デザインされているのは、江戸時代から昭和の初めにかけて、川越と江戸を結ぶ新河岸川の舟運で活躍した帆船「高瀬船」。荒川右岸流域における都市の発展の象徴として描かれている。