武蔵野坐令和神社
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン
武蔵野坐令和神社と書いて「むさしのにます うるわしき やまとのみやしろ」と読む。元号「令和」の考案者ではないかと噂される国文学者の中西進・元京都市立芸術大学学長の命名だそうだ。漢字表記と読みが微妙に違う歌舞伎の演目(※)みたいでおもしろい。
神社を名乗っているが宗教的な意味合いはなく、「クールジャパンの総本山」を標榜するところざわサクラタウンの鎮守として建立されたのだという。「令(うるわしき)和(やまと)= COOL JAPAN」という命名だ。
アニメツーリズム協会が選定する「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の聖地巡礼一番札所に指定されていて、参道には全国の聖地のアニメタイトルと地名が記された幟がはためいていた。
聖地といえば巨石がつきもの。尾道の千光寺や宮島の弥山、生名島の立石山、松山の白石の鼻巨石群など、瀬戸内を旅した時にはあちこちで巨石がゴロゴロしているのを目にした。ここでも隣には、巨大な石の塊そのものと見紛うばかりの角川武蔵野ミュージアムが建っている。設計者の隈研吾がそれを意図したかどうかはわからないけれど、その圧倒的な存在感が聖地にふさわしい荘厳な雰囲気を醸し出している。
※ 昨年(2019)三谷幸喜演出・脚本で話題になった「月光露針路日本 風雲児たち」の読みは「つきあかりめざすふるさと ふううんじたち」