とろける立方体-9302 / 何をしているの?
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-27-1 りそな銀行前 / 4-37-10 汐鶴橋バス停付近
金属がとろ〜りと溶けて流れ出す、なめらかな曲線が気持ちいい。子どもの頃、水銀体温計を壊してしまった時、流れ出た水銀がいろいろに形を変えながら、あちこちをとろとろころころと流れて行く様を見るのが楽しかった。その感覚を思い出す。
似たような造形では、宙に浮いた蛇口から勢いよく水が出てくる噴水や、食堂の入り口などに置かれた、宙に浮いたフォークがスパゲッティをすくい上げる食品サンプルなどが思い浮かぶ。
いろいろと懐かしいものを思い出させてくれる作品だ。
汐鶴橋バス停付近に並んだ石像たちは、あっちこっちの方向を向いて考えこんだり、立ち話をしたり。のっぺらぼうのように見えるけれど様々な表情があって、先日柿生の浄慶寺で見てきた羅漢さんたちを彷彿とさせる。
その真ん中に、一人だけ正面を見て直立している人がいた。まわりの4〜5人が彼(たぶん)の方を向いていて、偉い人とSPのような雰囲気だ。ちょうど今行われている、アメリカ大統領選挙の集会風景にも見えてくる。周りの人の様子を見る限りでは、あまり支持率は高くないかもね。
別の時に見たら、また別の見方があるだろう。それを想像してみるのも面白い。
キャプション : とろける立方体-9302 | 何をしているの?