SUNDIAL
東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイス
円錐形の鋭く尖った先が天に向かって伸びている。表参道の究竟頂では、その先は地球の裏側まで延びてその先の宇宙の無限点に達して収束すると説明されていたけれど、ここでは直に宇宙の彼方を目指している。
タイトルの"SUNDIAL"は日時計ということだ。今日は薄曇りで時刻を指し示すはずの影は見えないけれど、見えたとしたらその影も無限の地平に向って伸びて行くのだろうか。だとすれば、オブジェの足元にある文字盤は小さすぎるだろう。
周囲に置かれたパイロンは、時刻を表わすものではなく、人払いのためのものだ。たぶん安全のためということなのだろうが、最近はこういう無粋な扱いを受けているパブリックアートを見ることが多い。
社会の理解が足りないというか、許容範囲が狭いというか、もう少しスマートにアートと共存できないものかな、と思う。