くめがわ電車図書館
東京都東村山市美住町1-4-1
一昔前の西武鉄道の車両が、図書館に変身して保存されている。わたしは西武線をほとんど利用したことが無いので、特段の思い入れはないけれど、この車両には見覚えがある。
私の記憶の中では、西武線はいつも黄色い。
保存車両と言っても足回りは取り外されており、コンクリートの土台の上に車体の上物が載っている。電動車ではないのでパンタグラフもついていないすっきりとしたイメージだ。
COVID-19に配慮して中には入ってみなかったが、車内にはロングシートやつり革はもちろん廃車当時の広告や路線図も残されているらしい。
市立図書館ではなく、団地の自治会が中心になって運営する「文庫」として昭和42年(1957)に開館した。車両のメンテも鉄道ファンのボランティアが行っている。児童書を中心に約5,000冊の蔵書を保有し、地域の子どもたちに愛されている。
現在の車両(旧101系クハ1150)は平成13年(2001)から使用されている二代目だそうだ。