猿結参道
東京都中央区銀座4-3-14 宝童稲荷神社
銀座の路地裏でおさるさんが「こっち、こっち」と手招きしている。誘われて導かれたのは、隣り合ったビルの間に空いたわずかな隙間。その奥に赤い鳥居が見えるけれど、自転車では入れないよ。
回り道を探してみるのだが、すぐには見つからずにうろうろしてしまう。えっ、まさかこの先はたどり着けない異世界なの？
北西の松屋通り側に入口を見つけて路地の奥に進むと、さっき見えた赤い鳥居の宝童稲荷神社が鎮座していた。ビルの隙間を通る参道の出口には、仲睦まじく座り込んだ二匹の猿。神社の境内でこんな風に日がな一日世間話をして過ごしている人っていそうだよね。
三匹の猿と参道がアート作品となっていて、「猿結参道 −えん むすぶ さんどう−」と名付けられている。2016年の申年につくられたそうだ。
お稲荷さんと言えば狐だけれど、それでは本当に異世界に連れ去られそうでちょっと怖い。子育て神社なので縁（猿）結びにかけて猿にしてくれて良かったよ。