五輪マーク
東京都港区台場1-4 お台場海浜公園
東京オリンピックは、本当に開催されるのだろうか。
国内の聖火リレーのスタートを一週間後(3月25日)に控えた今も、一年延期されたオリンピック(東京2020大会)が開催されるのか否かは不透明な状況だ。
いや、開催はもう決定事項なのかもしれない。開催するかしないかではなく、どうやって開催するかが問題なのだろう。
しかし、世論の大部分は開催に反対、または疑問を感じていて、聖火リレーランナーや大会ボランティアに辞退者が相次いでいる。世界ではフランスなど今もロックダウン(都市封鎖)をしている国もある中で、菅総理が言うように「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」として開催することはもう難しいだろう。
開催延期になって一時撤去されていた五輪マークのモニュメントが、昨年末からまたお台場海浜公園に戻ってきている。有明の東京都水の科学館前に設置された5色のカラーマンホールと併せて大会開催の機運を高めようとしているようだが、海の上にあるせいか、わたしには蜃気楼のようにリアル感のない別世界の景色に見える。
公園は、STAY HOMEに倦んで束の間開放的な気分を味わおうと集った人々で賑わっていた。ソーシャルディスタンスを保ちつつベンチを埋めた人たちは、スマホをみたりランチをとったり静かに過ごしている。その中で、五輪マークに反応しているのはわたしだけのようだった。
※ モニュメントは会期終了後に撤去されました