今日も一日
東京都稲城市若葉台2-101 若葉台駅ロータリー
若葉台駅前のバスロータリーにもサックスおじさんがいる。
指を一本立てて「じゃぁ、もう一曲やるよ」とノッテル感じだ。背中合わせのベンチには猫。静かに目を閉じて、音楽を聴いているのか、いないのか。
わたしは猫を飼ったことが無いので見当違いのことを言うかもしれないが、この猫の背筋を伸ばした座り方には緊張を感じる。いい音楽を聴いてうっとりしているというよりは、演奏に違和感を感じて警戒しているような。
…だとしたらおじさん、調子に乗ってプープー吹いている場合じゃないかもね。
猫の足元には、作者の言葉が記された本が置かれている。たぶん風でページがめくれないように押さえているのだろうと思いたいのだが、猫のことだからそんな気の利いたことは考えていないかもしれない。
えっ?あっ!本だったの。気づかなかったよ、ぐらい言いかねない気もする。
猫の気持ちを推し量るのは難しい。