キャンプ場跡のしだれ桜
東京都西多摩郡檜原村南郷1191付近
今日の目的地は、人里(へんぼり)バス停のしだれ桜。
街の桜(ソメイヨシノ)はすでに葉桜になり、目的のしだれ桜も満開の時は過ぎたという情報だったので、桜には期待せず、新緑を楽しみながら走ってきた。途中、出畑(いずはた)の交通安全のしだれ桜がちょうど見頃になっていた。
上り坂はスピードが出ないので、キョロキョロとまわりの景色を見るのにちょうどいい。
下川乗のバス停近くで、谷を挟んだ向かい側の高いところにピンク色の霞がたなびいたように桜が咲いているのが見えた。ちょうど橋(下川橋)が架かっていたので行ってみることにする。
「農道下川線」の看板が立つ道は無舗装の山道で自転車には乗れないけれど、引いて歩いても1〜2分で桜の咲いているところに着いた。小さな広場を囲むようにしてしだれ桜が満開の花を咲かせている。
傍らで崩れかけていた屋根の下には竈の跡が並んでいる。おそらく昔はキャンプ場だったのだろう。今は訪れる人も無く、集まった桜の精が笑いさざめくように枝を揺らしている。静けさの中で、時折り聞こえるウグイスの声が、ビックリするほど大きく山里にこだまする。
ちょっとイイとこ見つけたかも。
(参考)2021年の東京の桜開花宣言は、去年と同じく観測史上最速タイの3月14日でした。