2021年4月21日(水)

GUNDAM FACTORY YOKOHAMA

神奈川県横浜市中区山下町279番25 山下ふ頭内

発進

ガンダムが動いた。

身長18mの巨大ロボットがドックからのっそりと歩き出し、腕をあげて決めポーズをする。腰部を支柱に支えられ、"GUNDAM-CARRIER"と呼ばれる支持台車に載って動いているので自立歩行ではないけれど、本当に歩いていると思わせるリアルな迫力が感じられる。

制御不能

2009年に初めてお台場に登場した時には、その大きさと精密な造形にただただ感心したものだったが、こんなに早く動く姿が見られるようになるとは思ってもみなかった。

公開前に放送されたTV番組によれば、ただの見世物にとどまらず、実用的に動くロボットを目指して研究・開発が行われたらしい。そのためにガンダムのデザインは、オリジナルに比べて多少手足が小さいなど、より現実的なものに変更されているそうだ。また本体のみならず、メンテナンスを行う格納庫"GUNDAM-DOCK"や、ロボット開発のためのシミュレータなどにも最新の技術や工夫が盛り込まれているという。

わたしが子どもの頃に夢中になった巨大ロボ「鉄人28号」も実物大モニュメントが神戸市に立っているが、動かそうと考えている人はいないようだ。ガンプラで多くの人を虜にし、実物大モデルを造ろう、それを動かしてみようと思わせる魅力と、それを可能にする技術力に恵まれたガンダムがうらやましい。