冨嶽三十六景
東京都墨田区亀沢2-7 緑町公園西側歩道上 / 両国2-15先 相撲像前
海外では"The Great Wave"と呼ばれ、世界で最もよく知られた日本の美術品の一つともいわれる葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」(冨嶽三十六景)が、マンホールのデザインになった。
もう一枚は通称「赤富士」と呼ばれる「凱風快晴」。ダイナミックな「神奈川沖浪裏」とは対照的に、おだやかな初夏の風景だ。
これに「山下白雨」(黒富士)を加えた三枚が冨嶽三十六景の三役とされている。
足立区にある「隅田川関屋の里」のマンホールが平凡な印象の風景画なのに対して、大首絵さながらに波と富士山を大きくフューチャーしたこの作品は、まさにマンホールにするために制作されたと言いたくなるほどにぴったりとはまっている。印刷もきれいだ。
すみだ北斎美術館で原画を見たいところだが、コロナ禍が収まるまではマンホールで我慢しておこうかな。