二十歳の龍馬像
東京都品川区東大井2-25-22 北浜川児童遊園
歴史的な事件はどこか遠いところで起きていると思っていた。時間的な隔たりはもちろん地理的にも、自分が今暮らしている同じ時空、同じ地平にはない気がしていた。
だから、前回この龍馬像を見つけた時には、土佐に生まれ京都で斃れた龍馬がここにいることに実感が無く、なにかに便乗した軽いノリのものかと思ってスルーしていた。
実は彼は二十歳のころ、江戸の土佐藩邸にいたことがあるのだそうだ。ペリー来航の際には、佐久間象山のもとで学んだ砲術を活かして江戸湾防備のために働いたのだという。その時に築かれた浜川砲台が、ここから200mほど離れた勝島運河沿いに再現されている。
土佐(高知)、長州(山口)、薩摩(鹿児島)、京都など、歴史の舞台には西の方の地名ばかりが登場するけれど、その主たる現場は江戸(東京)であったことに思いが至らなかった。
勉強が足りなかったな。