ボンドストリート
東京都品川区東品川2-1 /2
山手通りから運河を越えて天王洲アイルに渡る新東海橋のうえから、東横INN立体駐車場の壁面を覆う巨大なアート作品が見える。13階建ての本館とほぼ同じ高さに描かれた女性が、三味線を弾きながら天王洲を訪れる人たちを出迎えている。
これは2019年のTENNOZ ART FESTIVALで制作された作品で、イベントが終わった後も継続展示されているものだ。通り(ボンドストリート)を挟んだ向かい側の空き地の仮囲いにも別のアーティストの作品が展示されていて、同じデザインのマンホールも設置されている。
ストリートの中ほどにしましま柄の猫がいた。写真を撮ろうとすると、むこうもカメラを構えてこっちを見ている。最近の人ってなんにでもカメラ(スマホ)を向けるよね、と皮肉っているわけだ。そういう時の被写体は、イヌよりもネコが多い気がする。その辺の事情も作品に加味されているのだろう。
「インスタ映え」なんていう言葉が生まれる前は、道端で写真を撮っていると不審者に間違われることもあったなぁと思い出して、なんだか不思議な気分になった。
作品解説 : 東京 / 天王洲 | "The Shamisen" Shinagawa 2019 | (見立 玄宗皇帝と楊貴妃) | 猫も杓子も | Looking for words