土 屋 塚 古 墳
東京都狛江市岩戸南1-4
整備された古墳の横に建つ家に、同じ名前の表札がかかっている。
まさか、古墳時代から続く豪族の子孫ではないだろうと思われるけれど、古墳に名前が残る程度の昔からこの地方にお住いの旧家なのだろう。
以前は塀に囲まれた藪山だったのがきれいにはなった。しかし中に入ることはできない。公開されたとしても、猪方小川塚古墳のように発掘状況が見られるわけでもなく、上ってみたところで周りの家を覗くようなことになるのもきまりが悪い。なんとも中途半端な状態だ。
潰して家を建てると言われると保存してほしいと思うが、残されても何をどうするということもない。仁徳天皇陵ぐらい大きければ景色として見映えがするけれど、このくらいの規模だとどう考えればいいのか。
古墳に限らず、文化財の保護・保存についてどう考えればいいのか。時々、わからなくなることがある。