パビリオン・トウキョウ2021
東京都港区北青山2-1先 明治神宮外外苑いちょう並木入口 ほか
東京2020大会(オリンピック・パラリンピック)に関連した東京都主宰の文化事業として、Tokyo Tokyo FESTIVALが開催されている。コロナ禍のために予定したプログラムの多くは中止となり、実施されているものも大々的な宣伝は控えているようだ。
開催されているプログラムの一つ「パビリオン・トウキョウ2021」のうち、職場に近い会場のものをいくつか見てきた。
国連大学前の「Global Bowl」、神宮外苑イチョウ並木入口の「東京城」、代々木公園の「Cloud pavilion」。スルーしてしまった旧こどもの城前の「ストリート ガーデン シアター」(藤原徹平)も含め、どれも野外設置のパブリックアートなので、三密を避けてさらっと見られるのがうれしい。
ブルーシートとダンボールでつくられた「東京城」には、平成28年(2016)の熊本地震で被災した熊本城のイメージがダブって見える。今夏も熱海をはじめ、各地で豪雨災害が発生し、ブルーシートで覆われた現場や避難場所で活躍するダンボールを見ることが多かった。
被災地の皆さんに応援のメッセージを送るとともに、いつ自分が被災することになるかもしれないと気を引き締める。熱中症アラートが出るほどの暑さは辛いけれど、晴れ渡った空が見られるという事がなんと幸せなことか。そう思わずにはいられない夏の日だった。
会期 : 2021年7月1日(木) 〜 9月5日(日)
作品解説 : Global Bowl | 東京城 | Cloud pavilion(雲のパビリオン)