2021年9月29日(水)

マリとシェリー / CRESCENDO

東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場

マリとシェリー

芦原義信設計の東京芸術劇場を見に行くと、目の前にドドンと置かれたオブジェに惹き付けられてしまった。なんだかよくわからないが迫力は大建築に負けていない。

作品の下に人が座っていてキャプションが確認できなかったのだが、あとから調べてみると作品名は"CRESCENDO"(Clement Meadmore、1990)。だんだん強く。楽譜に書かれている"<"のことだ。

CRESCENDO

いや、だんだんどころかいきなり強い。フォルテッシモ、"ff"でしょ。

建物の裏に回ってみると二人の女性が立ち話をしていた。「マリとシェリー」(朝倉響子、1990)。親しげに見えるが、よく見ると、お互い微妙に目をそらしている。

どういう状況なのか、気になるところだ。

人々が忙しく行き交う動的な池袋東口に対して、西口の人たちは動きが少なくまったりとした空気が流れている。買い物帰りに池袋西口公園でちょっと休憩という人もいるけれど、多くは行き場の無い自由人たちで、彼らを避けて写真を撮るのに苦労する。

マリとシェリーの気まずそうな雰囲気は、もしかしたら周りを取り巻く彼らの視線に居心地の悪さを感じているのかもしれない。