2021年9月29日(水)

ドラード和世陀

東京都新宿区早稲田鶴巻町517 ドラード早稲田

装飾

新大久保から池袋へ向かう途中、ふと思い出して早稲田にある梵寿綱建築に寄って見た。長いこと訪ねようと思いながら足が向かなかった「ドラード和世陀」、日本のガウディと呼ばれる彼の代表作だ。

全景

カラフルなタイル模様や脈絡のない(?)装飾、奇妙なオブジェなど華麗にして過剰なデコレーションにめまいがする。

何度も近くを通りながらスルーしてきたのは、一度見たら魔物に憑りつかれそうな気がしたからなのだが、しっかりした心の準備もせずに訪れるのはまだ早すぎたようだ。全体に漂う妖気のようなものに圧倒されて、外側から2〜3枚の写真を撮っただけで逃げるように帰って来てしまった。

「ドラード和世陀」とは不思議な名前だと思っていたが、英語表記は"Waseda El Dorado"。エルドラド(黄金郷)だったのね。ちなみに梵寿綱は"Von Jour Caux"。なぜかフランス語だ。

大航海時代以来、多くの冒険者たちを魅了しその人生を狂わせてきた幻の地。まさにこの建物にふさわしい名前かもしれない。