カープ坊や
広島県広島市南区南蟹屋2-3-1(マツダ スタジアム周辺)
若い頃はカープファンだった。
帽子・ヘルメットの色が赤に変わり、赤ヘル旋風を巻き起こしてリーグ初優勝したころだ。空振りをものともせずぶんぶんとバットを振り回す人間扇風機・衣笠祥雄が好きだった。
リアルタイムで見た1975年オールスター戦でのミスター赤ヘル・山本浩二と鉄人・衣笠の二打席連続アベックホームランや、1979年日本シリーズ最終戦9回裏の「江夏の21球」などの強烈な思い出は今も忘れられない。
今はサッカーに興味の中心が移ってしまったが、今年MLBエンジェルスで大活躍した大谷翔平の真っ赤なユニフォーム姿を見て、広島カープに熱中していた昔を思い出した。
カープのホームグラウンド・マツダスタジアム周辺のマンホールには、赤ヘルと同時期(1975)に誕生したカープのマスコットキャラクター・カープ坊やがデザインされている。球場周辺には2016年からのリーグ三連覇(V7、V8、V9)記念バージョンもあるので探して回るのが楽しい。
優勝記念バージョンを探している途中で、「カープ誕生物語」の像を見つけた。「はだしのゲン」の作者中沢啓治が広島カープの創設期を描いた漫画の主人公たちが戦後の焼け跡と思われる広場でカープの応援をしている。戦後間もない時期(1950)に創設し、原爆復興のシンボルとして市民に応援されたカープならではのモニュメントだ。