かよこバス
広島県広島市西区横川町(横川駅周辺)
「かよこバス」ってなんだ?
昔のバスには車掌さんが乗っていて、乗車券の販売や停留所の案内をしていた。女性の車掌さんも多かったので、名物車掌さんの名前が「かよこさん」だったのかな。
…と思ったら、可部−横川間を走るので、両方の頭文字をとって「か・よこ」バスだった。
かよこバスは明治38年(1905)に日本初の国産車による乗合バス(※)として開業したものの、まだ舗装が十分でなかった道路状況に耐えられずわずか9ヶ月で営業を停止したのだそうだ。
JR山陽線の横川駅前には、2004年に復元されたバスが展示されている。イベントなどで公開されるとき以外はガラス張りの車庫に納められていて、今日は詳細に見ることはできなかったが、レトロな雰囲気がかわいらしくかよこさんという女性の名前と思っても違和感はない感じだ。
駅周辺にはバスの設計図をイメージしたデザインのマンホールが設置されている。
デザインマンホールを探して走っていたら、横川本通り商店街に別のデザインを見つけた。こちらは広島らしく平和の鳩をモチーフにしているようだ。
※ 日本初の乗合自動車は明治36年(1903)9月20日に京都で運行を開始したもので、この日は現在「バスの日」とされている。車両は米国製だった。