2021年10月18日(月)

紅葉/西国街道

広島県広島市中区上八丁堀ほか(広島城西側周辺) / 幟町ほか(西国街道)

紅葉

広島城の別名は「鯉城」。一説には、一帯が「己斐浦(こいのうら)」と呼ばれていたことから「己斐→こい→鯉」となったといわれている。

「己斐」の地名は、今も西区に己斐本町や己斐大迫などの名前で残っている。

西国街道

広島城周辺のマンホールにはその鯉がデザインされている。水面に散った紅葉の下を悠々と泳ぐコイの姿は優雅で、静かで落ち着いた風情が漂っている。名物のもみじ饅頭がふと頭をよぎったが、俗っぽくなるのですぐにかき消した。

西国街道は近世の山陽道のことで、城下町の目抜き通りとして賑わった様子がマンホールにデザインされている。地域経済を支えた職人たちのほか、瀬戸内海に注ぐ太田川河口のデルタ地帯に開けた広島の舟運を支えた水主の躍動感あふれる姿が描かれ、活気にあふれた城下町の人々のさまざまな声が聞こえてくるようだ。

史跡 広島城跡