円谷英二生誕の地
福島県須賀川市中町15
円谷(つぶらや、つむらや)は難読苗字だろうか?
全国にわずか5,000人余り。その半数以上が福島県に集中しているという。わたしは長い人生の中でまだ、円谷さんに会ったことがない。
しかし、わたしは小学生の時からこの名前を知っていた。たぶん今でも、子どもからお年寄りまで幅広い層でこの名前を知っている人は多いだろう。
特撮の神様・円谷英二監督(※)、そして彼が設立したウルトラマンシリーズで知られる円谷プロダクション(円谷プロ)、あるいは1964年東京オリンピックのマラソンで銅メダルに輝いた円谷幸吉選手を思い浮かべる人もいるかもしれない。
須賀川にある円谷監督の生家跡では、縁戚の方がSHOT M78というウルトラマングッズのお店と大束(おおつか)屋珈琲店を開いている。ウルトラマン一色に染まったSHOT M78の賑やかな感じに対して、珈琲店の方は言われなければウルトラマン関係とはわからないほどにしっとりと落ち着いた雰囲気だった。
店内に流れるクラシック音楽が、子どもに帰っていた心を落ち着いた大人のわたしに戻してくれる。でも、それもつかの間、流れてきた曲が、違う曲なのに、ウルトラセブンの最終回で流れたシューマンのピアノ協奏曲に聞こえてしまい、ちょっと困った。
※ 敬称として「監督」と呼んでいますが、ウルトラマンをはじめとするテレビシリーズでは監修の立場でした