乙字ケ滝
福島県石川郡玉川村竜崎滝山12付近
「小ナイアガラ」とも呼ばれているそうだ。
本物のナイアガラには行ったことが無いけれど、スケールの違いは小というよりはミニチュア模型と言ったところか。それでも、ここまで誰にも会わず静かな時間を過ごしてきたので、ごうごうと轟く滝の音が三倍増しに聞こえて迫力満点だ。
観光客らしき人たちもちらほらとやってくる。ここが起点になっているみちのく自転車道を走ろうという、サイクリストの姿もあった。
今回の旅はウルトラマン巡りがメインなのだが、リアルな須賀川の町とバーチャルなウルトラマン世界の組み合わせが何となくふわふわとして落ち着かない感じがしていた。旅は非日常を味わうものではあるけれど、位相が違い過ぎても居心地が悪い。
滝の存在は圧倒的にリアルだ。M78星雲の彼方に飛んで行ったわたしは、この景色によって現実世界に呼び戻された。東京の日常と、非日常の旅の景色、更に現実離れした空想世界。三段階の距離感をいい具合につないでくれる絶妙な存在感が心地よい。
アメリカのナイアガラの滝にも行ってみたいな。