古い道標
福島県須賀川市
「ウルトラマンの町」を目当てに訪れた須賀川だが、元々は、奥州街道の宿場町として栄えた歴史ある町だ。奥の細道を旅した松尾芭蕉も、この地を訪れて8日間逗留したという。
宿場町の面影を残す古い建物はあまり残っていないようだが、ひっそりと立つ古い道標を頼りにいにしえの昔に思いを馳せてみるのもいいかもしれない。
ひとつは駅前から市中に至る松明通りと県道54号須賀川三春線が交差する角に立つ「東堂山及三春道」の道標。東堂山満福寺というお寺に詣でる旅人をガイドしたものだという。三春は日本三大巨桜と言われる三春滝桜で有名なところだ。
もうひとつは、円谷幸吉メモリアルパークの前にあった。保存管理のため元あった場所から移設されているということだが、庚申塔を兼ねた立派な石柱だ。道標で示された巌峯寺は現在の福島空港の近くにある。